安芸太田町加計は【お茶】の名産地でした♪
 ● 江戸時代、「吉水園」の茶室からは、茶畑や川舟が見えていました。
 ● 太田川の朝霧の影響で、クオリティーが高く、広島城の殿様も飲んでいました。
 ※ 経済の中心は「たたら製鉄」でした。


風炎窯の【体験プログラム】って楽しい♪  予約制
 ● 風炎窯には、陶芸ギャラリーの他に「体験スペース」があります。
 ● 「陶芸体験」として、誰にでもボテ茶碗が作れます。
 ● 「干し茶」「たたら紙芝居」「炎のたたらカレー」「沖縄ブクブク茶」も楽しめます。
 ● 「沖縄」と「民芸運動」と「ぼてぼて茶」の関係について解説します。


BOTECAFEの【茶せん】を振ろう♪
 ● 庶民の茶文化を振り返り、現代なりの解釈で楽しみます。
   「釜炒り茶」「干し茶」「珈琲」「柚子茶」「地元銘菓」「ギオンボウズ」
 ● 水面を回すのではなく、左右に切るようなイメージで振りましょう。 
 ※ 底をスリスリしないように。 マイルドな味になるまで頑張りましょう。


風炎窯で【太田川クラフトフェスタ】を開催♪
 ● 「ボテ茶せん」を使った「体験カフェ」がOPEN。
 ● 各地の陶芸家が持ち寄った「新作ボテ茶碗」と「地元銘菓」と「ぼて茶筅」を販売。
 ● 各種クラフト作品の展示即売。

風炎窯WEB www.fuuen.com MAIL info@fuuen.com TEL 0826-22-2273 090-6831-1173




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【引用・民芸運動との関連】

出雲の郷土史家太田直行氏は、
民芸運動の萌芽期(昭和初期)に島根県の工芸の発展に尽力された方で、ぼてぼて茶について述べておられます。


ぽてぼて茶の由来

神国出雲が独特の名物と誇る『ぼてぼて茶』は古くは桶茶と言い、
砂鉄精煉のタタラ場や日本海に出漁する人々が重労働に従事する時の簡易な保健食として専用したものです。


しかるに享保の頃から国内に凶作がつづき、
遂に藩の財政も破局に陥ったので藩主松平不昧はこれを領民に普及して食糧対策の一つとしました。


爾来桶茶は明治末期まで一般家庭の朝食となったのですが、
桶茶は冷飯と簡単な副食物とで事足るので主婦達は大いに助かりました。


しかもこれを服用すれば塩番茶の泡が食欲をそそり、
且つたやすく満腹感が得られて胃腸が調整されるなど、当時の庶民には至極重宝がられたものです。


しかし日清戦争後は一般の生活が向上して、桶茶もいつしか朝食から社交的あるいは嗜好的間食へと変わり、
同時にたて方も抹茶形式に近似して『ぼてぼて茶』と改称されましたが、
明治末期の山陰線開通を転機として急激に衰退し、一時は全く世人から忘れ去られました。


たまたま昭和の初頃私が地方工芸の振興を志して大都市の百貨店に展示即売会を催した時、
余興に『ぽてぼて茶』の実演を行ったのが意外に好評を博しました。


爾来県や市でも賓客接待の風変りな一手段としてこれを用いるようになり、
いつしか出雲名物の一つと謳われて文化映画などにも上映されるようになりました。


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【引用・島根のぼてぼて茶と、沖縄のブクブクー茶の関連】

沖縄調理師専門学校の安次富順子氏は、
戦後途絶えていたブクブクー茶を、研究の末に復興し、出版した書籍の中で、由来について述べておられます。

徳之島では「桶茶」のことをフイチャとかブクといい、振茶との関係性?博多商人との関係性?偶然に誕生?など諸説あるなかで、
推論として、民芸運動を推進していた、島根県出身の陶芸家・河井寛次郎の言葉を引用しています。

【琉球のブクブクー茶という桶茶が島根に伝わり「ぼてぼて茶」になった。
南九州では桶のことをぼてと呼び、ぼて籠、張りボテなどがあるので、ぼてぼて茶もそこからきている。】


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【わぉ〜ボテ茶&釜いり茶みっと】

加計は古くから茶の産地で、太田川の朝霧が好条件となり、良質な茶を生産していました。江戸時代の広島藩の殿様も飲んでいたとか。
お茶といえばペットボトル、急須、ヤカンなど思い浮かべますが、これらは最近のことのようです。

農家では、畦などに自生している茶葉を刈って釜炒りし、木の桶や茶せんを使って泡だてて飲んでいたという記録があり、
「おけ茶」「ふり茶」と呼ばれていました。

その土地の風土に寄り添うように、途絶えたり、復興したり、姿を変えながら、今でも僅かに残されています。
「ぼてぼて茶」「ばたばた茶」「しりふり茶」「ぶくぶく茶」など。

今でも加計では、新茶を「鉄釜」で炒ったお茶が作られており、手作りのお菓子屋さんもありますので、
古きを尊び、新しさを加えながら、体験プログラムにまとめました。

農家で作る漬物の味が、各家庭で違うように、お茶の製法や味も違う。
大量均一生産という時代の波に揉まれて、個性的な味が消えようとしている昨今、味比べを楽しむようなイベントをやってみたいと考えています。


【風炎窯のBOTECAFE】
 ● WEB通販はコチラ


【陶芸体験〜ぼて茶碗作り】


【太田川クラフトフェスタ 新作ぼて茶碗 各地の銘菓】


【風炎窯の近くの茶小屋での作業風景】


【干し茶、刈り茶、民泊体験プログラム】


【琉球古典焼&ブクブクー茶 体験プログラム】


【松山ぼて茶寺 勝手にしまなみ交流 ぼて茶碗の奉納】







【わぉ〜ボテ茶】って何?
 ● 私たちが飲んでいるお茶は、江戸後期から改良された品種で、
    かつての農家では、畑の畦に自生したものを、自家用に加工していた。
 ● 美味しくする工夫として、番茶を【茶筅】で泡立ていたようで、質素倹約を奨励したもの。
 ● 各地に、ボテボテ、バタバタ、フリフリ、ブクブクなどの風習が残っているのは、民芸運動と琉球文化の影響。
 ● 庶民の茶文化に着目して、現代なりの解釈を加え、番茶や珈琲を楽しみます。

江戸時代の加計の【お茶】について
 ● 広島藩への献上茶であり、急傾斜地、気候の寒暖差による朝霧が、品質を高めた。
 ● 鉄山師の庭園であった【吉水園】の高間(茶室)からの眺めは絶景であった。
    当時は、茶畑や川舟が見えた。
 ※ 現在、自家用に僅かに手摘み栽培されている。

風炎窯の【ボテ茶碗】について
 ● 番茶の泡立て用に特化した茶碗で、【マイルドな甘味】が楽しめる。
 ● 茶筅を勢い良く振れるように、通常の抹茶碗より、小さくて深めのカタチ。(五郎八茶碗)
 ● 黒い釉薬は、白い泡を際立たせ、表面のザラつきで、細かな泡が立つ。
 ● 茶道のようなルールがないので、家庭や職場で気楽に楽しめる。
 ● 風炎窯にて、自作のボテ茶碗が作れる【陶芸体験】を実施中。
    板状の粘土と伏せ型を使うので、初めての方でも軽い茶碗が作れる。

【他】
 ● 太田川クラフトフェスタ(各出展者による新作ボテ茶碗、各地の隠れ銘菓の販売)
 ● 地元野菜市で釜炒り茶の販売。(実施中、風炎窯隣り野菜市、土曜日午前中)
 ● たたら製鉄紙芝居と合わせた体験プログラム
 ● ボテ茶碗、ボテ茶筅、加計の釜炒り茶&銘菓のセット販売、通販。