| たたらの森の仲間たち 〜ウンコチャンズの大活躍〜 |
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プロローグ |
鉄からみた日本の近代化 |

| カチカチ・・・ |
さあ始るよ〜
たたらの森に隠れてる「ウンコチャンズ」の話しだよ〜 |
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| 2 |
自己紹介 |
木漏れ日 |

| ヤッホ〜 |
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私の名前はカナメちゃん、隠れているのはカナクソくん。
2人合わせて「ウンコチャンズ」 宜しくね〜 |
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これから始まる話は、
むかし、むかし、森の中で作られていた「スゴーイ鉄」の話です。 |
ウンウン |
| その様子を描いた、「古い絵巻物」を見てみましょう。 |
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江戸時代の操業 |
加計隅屋鉄山絵巻 |

| これは、江戸時代の「たたら製鉄」です。 |
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| 四角い粘土の炉の中に、フイゴの風がゴーゴーゴー! |
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| 砂鉄と炭をドンドン入れて、赤い炎がゴーゴーゴー! |
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| 下の穴から赤くトロケ出ているのが鉄です。 |
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| その時の「不良品」がカナクソです。 |
ゴミのように捨てられました。 |
| 「たたらの森」って、どこにあるのでしょう? |
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| 4 |
たたら場跡 |
水梨 |

お〜い!カナクソくん。 こっちにおいで〜
この辺で「たたら製鉄」やってたのよ。 |
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| 地面を掘ると、捨てられた「カナクソ」が、たくさん出るのよね〜 |
ウンウン |
あっ、そこ、気を付けてね。
石垣の隙間にはカナクソヘビが隠れてて、噛まれると死にます。 |
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| 少し、まわりを散歩しよう♪ |
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| 5 |
蛇杉橋 |
豊かな森 |

| ヤッホ〜 |
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| 豊かな森に包まれて、川には大きな石がゴロゴロ・・・ |
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耳を澄ませば、いろんな音が聞こえるわ!
ザワザワと葉っぱが揺れる音・・・ 鳥の声・・・ |
ウンウン |
| だんだんと大きな岩が迫ってきたわ! |
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| 6 |
猿飛 |
岩・渡し船 |

| ワオ! |
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| 岩の割れ目を、川がゆっくりと流れている。 |
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| さあ、船に乗るわよ。 |
ユレルユレル・・・ |
狭くて、通るのがやっと・・・
空中では、おサルがジャンプしてるわ! |
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| もっと、もっと歩けば・・・ |
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| ゴーゴーと水の音がしてきたわ! |
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| 7 |
三段滝 |
滝 |

| わーー ここは「三段滝」。 |
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| 大きな滝が三つも重なっている! |
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| もっと、もっと歩けば・・・ |
海は広いな大きいな〜♪ |
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| 8 |
聖湖 |
眠り |

| ここは、海じゃなくて「湖」。 |
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| こ〜んな綺麗なところで「鉄」が作られていたのです。 |
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でもね。江戸時代が終わり、
明治時代になると「たたら製鉄」は消えて無くなりました。 |
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ゴミのように捨てられたカナクソは、
土の中や、湖の底で、静かに眠っていたのです。 |
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| しかし、その後に大事件が起こった! |
ズンドコドコドコ・・・ |
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| 9 |
三段滝 |
カナクソ復活 |

| 捨てられたはずのカナクソが甦った。 |
| 捨てられたはずのカナクソが掘り出され、運ばれ始めた。 |
| いよいよ「ウンコチャンズ」の大活躍が始まります! |
| 大きな煙突が伸びて、伸びて、パワーアップ! |
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大暮工場跡 |
角炉 |

| 芸北に大きな製鉄工場が出来た! |
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| 捨てられたカナクソを集めて焼いたら、「スゴーイ鉄」が出来た! |
ズンドコドコドコ・・・ |
| カナクソを焼いた鉄は、硬くて丈夫だったので、特別な使い方がされました。 |
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| 明治時代は「産業革命」の始まりです。 |
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産業革命 |
八幡製鉄所 |

| 北九州に、西洋の技術で、ものすごく大きな「八幡製鉄所」ができた。 |
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| そこで、鉄板を延ばすローラー部分に「スゴーイ鉄」が使われたというわけ。 |
ゴロゴロゴロゴロ・・・・ |
日本は、鉄鋼石を外国から輸入することで、
たくさんの鉄を作る国になったのです。 |
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| でも、またまた思いもよらないことが起こる・・・ |
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| もっともっとスゴイスピードで、技術が進歩したのです。 |
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| 12 |
スペースワールド |
終戦 |

そのあと、「八幡製鉄所」が壊され、「スペースワールド」が生まれたように、
時代はドンドン移り変わってゆくばかり・・・ |
| 私たちが生きている現代は、とても忙し過ぎる時代なのです。 |
| 一方で、森の中のカナクソは、少なくなってゆくばかり・・・ |
| 再び使われなくなってしまいました。 |
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| 13 |
丸いカナクソ |
風化 |

| あれから長い時間が過ぎて、雨が降ったり止んだり・・・ |
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残されたカナクソは「たたらの森」から流れ出し、
河原の石コロに混ざって、バラバラと転がっています。 |
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| 丸〜るく、小〜さく、なってしまいました。 |
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「捨てられ、再利用され、残された私たちは、
いったい何のために生きてゆけばいいのでしょう?」 |
ウ〜ン ウ〜ン |
| 「そうだわ!私たちの故郷に帰ってみようよ!」 |
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| 14 |
神木 |
祈り |

「三段峡たたらの森」の奥深く、
枯れて倒れそうなお婆さんの木があります。 |
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それは昔、「たたら製鉄」で働いていた人達が、
鉄がうまく出来ますようにと、毎日祈っていた木の神様! |
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| 手を合せ、目を閉じて、静かに感じてみよう! |
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| 森はつながっている! 森は回っている! |
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| みんな! 「たたらの森の仲間たち」になろうよ! |
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| 恥ずかしがりやのカナクソくんも待ってるしね。 |
カナメちゃんは、
森のことばかり考えるから、
頭から芽が生えたんだね。 |
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あれ? 僕にも少し生えてきたぞ! |
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