◆・◆・◆  製作工程  ◆・◆・◆

原土
陶土は何億年もの、時をへて風化してきたものです。
主な陶土は山陰、石見の赤土です。これは石州瓦に使用されている物で
多少粘り不足の為、信楽陶土で調整しております。
化粧土は東広島市、西条白土
土揉み
柔らかさを均一にして、空気を抜く為のものです。
建築でいう基礎工事と同じで大切なものです。
昔は土揉み3年と言われ、土の性格を体で覚える為のもので
見習いのキツイ雑業のひとつです。模様から「キク揉み」といわれます。

ロクロ成形
食器等は棒びき、(大きい塊から、数をつくる) 
花器等は玉びき、(ひとつの塊から、ひとつつくる)と、
使い分けております。指先はもちろん、全神経を集中しており
作業中、電話が鳴るとツライです。
削り
程よく乾燥させたのち、裏返して高台をカンナで削り出します。
成形は右回転、削りは左回転、大物成形は左回転と
オヤジは、あちこち修行した為、オカシナ癖がついています。
タタラ成形
板状の陶土をひねったり、巻いたりして成形します。
ロクロは真円で、それを歪ませたりしますが、
タタラでしか出来ない形もあります。
板皿、筒花生け等があります。

白土化粧
風炎作品はザラついた独特の表面処理を施しています。
ペースト状の白土をスポンジで叩いたり、
スポイトで目玉を付けたり、青土を用いたりと
こだわりの細かい作業を重ねます。
下絵付け
通常、絵付けは素焼き後に行いますが
風炎作品は絵付けと、彫り等、の作業が複合する事が多い為
半乾燥状態で行います。
これまた、こだわりの細かい作業です。
乾操
柔らかい粘土が乾燥するまでの間に、数々の作業があります。
季節、温度、湿度、等で速度が変わります。
天気予報、朝の空気、等を考慮しつつ作業を進めますが
微妙なタイミングの為、追われる事が多いです。

素焼き
約、10時間をかけて、800度まで少しずつ上げていきます。
これで粘土に吸水性をもたせつつ、壊れない程に焼き固まっております。
ペーパーウェートやシーサー等、重い作品は温度の上がり始めに
爆発することがあり、気を使うところです。
釉がけ
風炎作品の場合、大変な神経を使います。
作品の半分以上を占める、自然灰釉は原始的である為、
微妙な釉の厚さで、焼き上がりの色に、かなりの変化があります。
釉に爪を立てての1ミリ以下の勘の世界です。
窯づめ
棚板をジャングルジムのように組み上げていきます。
作品を積むというよりも、炎の流れる空間のバランスが大切で、
これで、焼き上がりの8割が決まると言っても過言ではありません。
釉がけ、窯づめに夜中までの作業が、丸2日は必要です。


本焼き
約10時間をかけて、1260度まで少しずつ上げていきます。
朝9時に火入れ。夕方6時半頃、最高温度に達する。
30分のねらし焼き。これは窯の上下の温度差を少なくして均一にする為。
灯油窯ですので、空気と油量の微調整に気を使います。酸化焼成。
窯だし
風炎作品は焼成の度に微妙に変化のある釉薬です。
翌朝、窯の温度は300度くらいまで冷めております。
扉を少し開いてチラット見るのですが
今でも窯だしは期待と不安の交差する一瞬です。
仕上げ
高台、底のザラツキにペーパーをかけます。
キズ、不良品、焼き直し、等が約2割程でます。
検品のあと、飾り紐、カズラのつる付け等を施します。
風炎キッズのお手伝いは、助かります。
? 旅立ち
展示会やSHOPへと、やがてオヤジの知らない世界へと・・・
皆様の暮らしの中で、風炎作品がどのように過ごしているのかなあ
オヤジの一番の気がかりです。
達者でなあ〜。


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