No.44  STILLが風炎オヤジさんと会った時(前編)


東京では5月とは思えない暑い日々が続いておりますが全国の電脳布施ファンのみなさんはいかがお過ごしでしょうか?
私は一足遅いゴールデンウィークということで、5月17〜19日に有給休暇をいただき母親の故郷である山口県に遊びに行っておりました。

東京から山口県へのアクセス方法はいろいろありますが、我が有能なる(?)助手が『JAS30周年特別割引チケット』なる格安航空券(なんと羽田〜広島が9000円!)を入手いたしました関係で大嫌いな飛行機とレンタカーを利用して行ってまいりました。

さて、賢明なる読者のみなさんは既にお気付きですね。
広島県にはCLUB305でお馴染みの熱烈な布施ファンが住んでいらっしゃることを・・・。
そう、サイト『風炎窯ぎょギョ魚ギャラリー』の主催者であり陶芸家の風炎オヤジさんであります。(風炎オヤジさんのサイトへはここをクリック!)

風炎オヤジさんの工房『風炎窯』に行こうと思い立ったのは出発の2週間ほど前。
『ふうむ・・・広島空港からレンタカーを利用するわけだし行けないことはないねえ。もっとも山口県とは逆方向になるけど・・・。』
地図を眺める私を助手が囃し立てます。
『じゃあ、行っちゃいましょうよ。面白そうな作品がいっぱい展示してあるんでしょう?』
『よし、行きますかね!』
と、このような綿密な打合せの末、風炎窯取材が勝手に決定されたのであります。

そして当日。
広島空港から程近い河内インターから山陽自動車道に乗り込み一路風炎窯へと車を走らせます。
私の日頃の行いが善いせいでしょうか?空はまさに日本晴れ、車窓から吹き込む風も心地よく、おまけに高速もガラガラ、実に快適なドライブです。

広島ジャンクションで広島自動車道に入り、少し走ると広島北ジャンクション、ここから中国自動車道を経て戸河内インターで高速を降りました。

『え〜っと、加計(かけ)町に着いたぞ。確か太田川沿だったねえ。』
『そうそう、191号を走ってると見えてくるはずよ。』
我が愛車(といってもレンタカー)日産キューブが加計町内を走り回ります。
が、・・・何故か風炎窯が見つかりません。町内にあるはずなのに。

『ねえ、風炎オヤジさんに電話を入れておいたほうがいいんじゃない?道に迷っていて少し遅くなるって・・・。』
助手が心配になったらしく携帯電話を取り出します。
『いやあ、電話はしなくていいよ。』
『だって時間を約束してるんでしょ?まずいわよ遅れちゃあ。風炎オヤジさん忙しいのに。』

『いや・・・っていうか、アポは取ってない。』
私の衝撃的な発言に助手が激怒!
『え〜っ、約束してないの?勝手に押しかけちゃ迷惑じゃない!あんたって人は・・・。』
『いや、念の為に掲示板には行きますって書いておいたんだけど。』
『風炎オヤジさんのサイトの掲示板?』
『・・・いや、305のおたより情報局に。』

あきれ果てた助手は急に窓を見つめ吐き捨てるようにつぶやきます。
『知らないわよどうなったって。そもそも会えるかどうかもわからないじゃない。』
しかし根が楽天家の私。
『いやいや、前もって行くと伝えるのも仰々しいじゃないの。まあ、ご縁があれば今日お会いできますよ。会えるのも運命、会えないのもまた運命。』

そんなことを言い合っていた時、助手が叫びました。
『あった!風炎窯の看板!』

私と助手が乗った車は滑るように風炎窯の駐車場へ。
木の温もりが感じられるログハウス、工房、そして風炎オヤジさんのご自宅が並んで立っています。

『おおっ、サイトの写真で見た通りだねえ。じゃあ、工房からお邪魔してみますか?』
私と助手は先を争うようにして工房に入りました。

扉を開けるとまず飛び込んでくるのは土の香り。
なにやら懐かしさを感じさせる匂いです。
そして次に飛び込んでくるのは・・・。
布施さんの歌声でした。(笑)

どうやらドラマティックコンサートのビデオが音声のみ再生されているらしく、時折布施さんのMCまで聞こえてきます。
『・・・間違いないわ・・・風炎オヤジさんの工房に。』
助手が当たり前のことをつぶやきました。

ふと、電話が置かれている台に目をやればファンクラブから送られてきたと思われる布施さんの写真入りポストカード。
そして向かいにある棚には【間違いなく布施さんのアルバムが収録されているであろうCDロム】が幾重にも積み重ねられて置かれています。
風炎オヤジさん・・・筋金入りの布施ファンとお見受けいたしましたっ!

しかし何も知らない一般のお客さんはびっくりしますわなあ。
布施さんの曲が流れまくる工房&作品展示場ちゅうのも。(笑)

『ごめんくださ〜い。』
やや控えめの声で呼びかけますが応答はなし。
『むむむ、ひょっとして留守だったりして・・・まあ、ちょっと作品を見せてもらいましょうよ。』
根が大胆な私、誰も出てこないのをいいことにズカズカと工房内を探索します。

展示スペースの棚にはウェブサイトでお馴染みのシーサーの置物や壷、大皿小皿が所狭しと並べられています。
助手はさっそくお土産選びに突入。
『あらあ、これなんかいいかしらねえ?あっ、これもかわいい!』
誰も見ていないのをいいことにベタベタと作品をさわりまくり!

一方私は工房の奥へと足を進めます。
【さわらないでください!】と張り紙がされている棚をチラリと覗いたり、焼き物の破片が入れられているゴミ箱を覗いてみたりとウロウロし放題。
おまけに工房の隣にあるログハウス(こちらにも作品が展示)にまで上がり込みデジカメで撮影までする始末!(風炎オヤジさん、ゴメン!)
きっと私と助手は風炎窯始まって依頼の無遠慮な客でしょうねえ。

と、歩き回っていると人の気配が!
『いらっしゃいませ・・・奥におりますのでご用がありましたらお呼び下さい。』
現れたのは風炎オヤジさんの奥様!つまり風炎かあさんですな。

私と助手は軽く会釈をしただけで(失礼!)お土産選びを続行。
湯呑を二つ買おうということになったのですが、なにせどれもこれも味わいのある作品ばかり、目移りしてなかなかはかどりません。

ようやく湯呑を選び終え、風炎かあさんに手渡します。
『ありがとうございます。以前にもおいでくださったことがありますか?』
『いえ、初めてです。ホームページは拝見しておりまして・・・。』
『そうですか。(笑)では展示会のお知らせをお送りいたしますのでこちらにご住所を。』

渡されたノートに住所・氏名を書き終えた私は意を決して一言。
『すみません、風炎オヤジさんは今日いらっしゃいますか?』
ちょっと心臓がバクバクしています。(笑)

すると風炎かあさんは優しくおっしゃいました。
『はい、もうすぐこちらに参ります。』

私、思わず助手とアイコンタクトを取ってしまいました。
もうすぐ風炎オヤジさんと対面できる!
『何からお話しようか?こんなことなら手土産に【ひよこ】か【ナボナ】でも持ってくるんだった!』
ドキドキしながら待っていると工房のドアがガラリと開きました。

いやあ、長くなっちゃいました。
この続きは来週にさせていただきます。(ひっぱるねえ!)

No.45  STILLが風炎オヤジさんと会った時(後編)

【前回のあらすじ】
サイト『風炎窯・ぎょギョ魚ギャラリー』でお馴染みの風炎オヤジさんの工房に突然お邪魔したSTILLと助手。
工房内を我が物顔で歩き回り、風炎作品の数々をベタベタと触り倒した二人は応対したくださった風炎かあさんに『風炎オヤジさんはいらっしゃいますか?』と尋ねたところ『すぐにこちらに参ります。』とおっしゃったので緊張気味。
そうこうしているうちに工房の扉が開き・・・。


ガラッと扉が開いたかと思うとそこには風炎オヤジさんが立っていました。
(あっ、サイトの写真よりも若い!それに写真よりもスマートだ!)
『あのう、先日CDを送っていただきました東京のSTILLと申します。その節はどうもありがとうございました・・・。』

風炎オヤジさんも突然の珍客に驚いたようです。
『(ぎょギョ魚!)ああ〜、STILLさん?DOMO DOMO』(一部脚色)

『いやあ、突然どうもすみません。ちょうど山口に帰省してきましたんで遊びにこさせていただきました。』
『ああ、そういえば最初に頂いたメールに山口によく行ってると書いてましたねえ・・・せっかく来られたんですから布施さんのアルバムやらテープをご覧になりますか?展示会続きで部屋が散らかってますがそれでよければ・・・。』

突然の訪問に気を悪くされるどころか、なんと秘蔵コレクションまで見せてくださることになりました!
いやあ、風炎オヤジさん、かたじけない!

『STILLさん、お時間は大丈夫ですか?』
その問いに助手と声をそろえて答えます。
『そりゃあもう、いくらでも!』(本当に遠慮をしない二人です)

それから助手と私は工房隣の風炎オヤジさんのご自宅へ。
『うわあ、素敵・・・。』
助手が入るなり思わず溜息をつきました。
淡い色の木目が美しい玄関、通して頂いた部屋には燦燦と日が差し込み大きなガラス戸越しにはまぶしいくらいの新緑に彩られた山々が見えます。
この時ほど東京でのアパート暮らしが嫌になったことはありません。

風炎かあさんが入れてくださったコーヒーを頂戴していると(コーヒーカップはもちろんお皿とマドラーも風炎作品です。割に大き目のカップなのですが持ってみると意外に軽くて飲みやすいんです。もちろんデザインもカワイイ!・・・これは欲しくなってしまいます!)風炎オヤジさんは早速隣の部屋の押入れをゴソゴソ・・・。
『そうそう、CLUB305のお客さんの○○さんがこの前風炎窯に注文をくださったんですよ。』なんておっしゃいながらアルバムを抱えて来られました。

そこには私が初めて目にするアルバムが盛りだくさん!
『うわっ、【世界に羽ばたく布施明】だっ。あっ、これは【カリフォルニアシーズンズ】、そんでもってこっちは【LANA】、うああ【I AM】に【愛した女たちのために】・・・』
CD世代の私はもうこの時点で卒倒寸前です。

それからも出てくる出てくる、風炎オヤジさんのコレクションの数々が!
シャンソンを中心に収録されたテープもありました。(アポロンから発売されたもの)
また、布施さんのアルバムのみならず、布施さん関連のアーティストのアルバムまでもコレクションされていました。(大塚博童さん・小椋佳さん)
もちろん布施さんのCDやコンサートビデオもしっかりお持ちです。
私、気がつけば布施さんのアルバムをデジカメに収めておりました。(笑)

なんでも風炎オヤジさん、修行中の頃はなかなかオーディオやアルバムに手が出せなかったのでしばらくしてから中古レコード店を巡ってアルバムを入手されているとのことです。
現在でも各地で展示会を行う際には必ず近所の中古レコード店巡りを欠かさないとか。

それからは暫し密談。
『前におっしゃってた布施さんの紅白ビデオを・・・して・・・・。』
『アルバムを・・・に・・・・して・・・・。』
『じゃあ、時間があるときにでも・・・・を・・・・して・・・・しましょうか?』
『いやあ、それはありがたいです。是非・・・・していただければ・・・・です。』
だいたい想像は付きますよね?
まあ、一応自主規制しておきました。(笑)

そして楽しい布施さん談義に突入。
布施ファン歴二十余年を誇る『違いのわかる陶芸家』風炎オヤジさんと、自称『布施ファン青年部代表』ファン歴十五年のSTILLとの濃密な布施さんトークが繰り広げられます。
そのあまりにコアな内容に同席の風炎かあさんと我が助手はニヤニヤ。
あきれられているのだろうか・・・。(汗)

話が一段落したところで風炎かあさんが尋ねます。
『助手さんも毎年布施さんのコンサートに行かれてるんですか?』
『ええ、ここ5年ほどは連れて行かれています。』
おいおい助手よ、喜んで行っていたのではなかったのかよ!

『風炎かあさんもコンサートには毎年?』
『いえいえ、一緒に行ったことはあるんですよ。もちろん歌も上手かったし良いコンサートだったんですけど・・・でも、一度行けばもう十分かなって。(笑)』
この話には一同爆笑でございました!

その後は記念撮影。
『風炎オヤジさん、一緒に写真をよろしいですか?』
突然のお願いに風炎オヤジさん少々照れておられました。
風炎オヤジさん宅の素敵な庭を背景に私と助手が、そして工房の前で風炎おやじさんと私が並んでパチリ。

最後に風炎オヤジさんと再会を約束し今回の風炎窯アポなし訪問はお開きとなったのでございます。

私と助手の車は風炎窯を後にし一路山口県へ。
『よかったわねえ、風炎オヤジさんとお会いできて。』
『いやあ、ラッキーだったねえ。やっぱご縁があったんだろうね。』
(結果オーライの人間ですなあ。アポなしの反省がまるでない。)

助手がいたずらっぽく笑いながら尋ねます。
『でも、あなたにしちゃあ随分おとなしかったんじゃないの?』
『う〜ん、お会いする前はあれも話そうこれも話そうと考えていたんだけど、いざとなると出てこないもんだねえ。ちょっと緊張してたかな?』
『また来年も風炎窯に遊びに行きましょうよ。』
『そうだね、今度はちゃんと連絡いれてからな。(笑)』

嬉しい出会いにアクセルを踏み込む足も軽くなりました。
『ちょっと!あんたスピード出しすぎっ!』


【あとがき】
布施さんという存在を通じて、ウェブサイトという実際には形のないものを通じて多くの布施ファンの方とコミュニケーションの輪が広がる、出会いがある・・・。
本当に嬉しいことです。
最後になりましたが風炎オヤジさん、風炎かあさん、本当にありがとうございました!
また遊びに行かせていただきますので今後ともよろしくお願いいたします。


No.93  風炎窯・ギョぎょ魚陶芸体験記

7月14日(日)STILLの運転するレンタカーは曇天の中国自動車道を疾走しておりました。
『なーんかトンネルを一つ越える度に天気が違うわねえ・・・。』
台風が近づいているせいか不安定な天気を助手が案じております。
『せっかくの陶芸体験なんだから爽やかな天気でやりたかったわねえ・・・。』

そう、実はこの日STILLと助手は昨年に続いて【広島県在住・布施ファンの陶芸家】風炎オヤジさん宅(風炎窯)にお邪魔し、なんと陶芸体験をさせていただくことになっていたのです。

昨年風炎窯を後にする時、風炎オヤジさんから掛けられた『また来年も遊びに来てください。なんなら泊まりでも大丈夫ですよ!』という言葉を忘れなかったSTILLと助手。
ちゃっかりとメールで風炎オヤジさんにアポを取りつけたばかりか、『いやあ、助手がどうしても陶芸をやってみたいと常々申しておりまして・・・』とさり気無くアピール。
こうして風炎オヤジさん直接個人指導による臨時陶芸教室が実現したのであります。
まさに風炎オヤジさんの人の良さにつけ込んだ所業ですなあ。(笑)

戸河内インターチェンジを降りると見覚えのある風景が広がります。
『おっ、さすがになんとなく覚えてるよ。これなら今年は迷わないね。』
去年は地図も持参せず、散々迷ったSTILL一行ですが今回は引き寄せられるかのように風炎窯にすんなりと到着いたしました。

時計を見ると午後12時過ぎ。
『うーん、ちょっとばかし早すぎるねえ。さすがにお昼時はまずいべよ。』
普通ならば近所で時間を潰して再訪するのがマナーですが・・・。
『おし、取りあえず中で待たして貰おうや!』と言いながら既に体は工房の中に入っておりました。

誰も出てこないのをいいことに二人は工房内をくまなく探検。
展示コーナーはもちろんのこと、工房奥の未完成品が並ぶ棚までも物色します。
助手はボツ作品が入ったごみ箱まで覗いておりました。(笑)
まあ、2度目のということもあって勝手知ったるなんとやらでございます。

            
     製作途中の作品が並びます       シーサーの行列を発見!

『おっ、もう12時半を過ぎたぜ。そろそろいいんでないかい?』
勝手にそう判断した2人は工房隣の風炎オヤジさんの邸宅へ。
チャイムを押すとすぐに風炎オヤジさんが出迎えてくれました。
『いやあ、ベストタイミングですね。今、昼食が終わったところなんです。』
・・・よかった。一瞬まだ早いかなとも思ったんですけど。(笑)

話は変わりますが風炎オヤジさんってかなりの長身なんですね。
風炎オヤジさんのサイトをご覧になった方ならご存知かと思うのですが、体格もかなりガッチリとされていて、高い身長以上に『大きいなー』というイメージが強いのですよ。
そんな風炎オヤジさんですが、ご自宅の中では『大きさ』をそれほど感じないんですよね。
それは風炎オヤジさん宅が広々としていて天井も高いからなんですなあ。
もし、風炎オヤジさんがSTILL宅に来られたら・・・こりゃあ、狭いなあ。(笑)

お宅では風炎カーサンが入れてくださったコーヒーをいただきながらしばしの歓談。
『そうそう、風炎オヤジさん、どうぞこれを・・・。』
STILLが取り出したのはいやに大きい円筒形の包み。

実はこれ、『布施明・オペレッタスペイン幻想』の超豪華(?)パンフレットなんですよ。
少し前に305をご覧の方から2部頂戴しまして、そのうち1つをお土産にお持ちした次第。
しかし、人から頂いた物を手土産にする私って・・・。(汗)
まさに因業管理人の本領発揮でございますなあ。(笑)

それからはコーヒー片手に布施さん談義に入ると思いきや、話題は教育問題に。
まあ、どこのご家庭でも同じかと思いますが、風炎オヤジさんご夫妻もお子様の教育については心を砕いておられるご様子・・・。

『デパートの催し物の仕事で大阪に行くでしょ。夜遅く地下鉄に乗っとるとランドセル背負った子供が参考書読んでるんですわ。多分塾の帰りなんでしょ。』

『ああ、いますねえ。最近は小学校低学年から受験に向けて塾通いしてる子供が多いですからねえ。』

『ああいう姿を見ると、この辺の子供はのんびりし過ぎとるんじゃと思うんですよ。将来の大学受験とかじゃあ、そんな都会の子供らとも競争しなきゃいけないんやからねえ。』

うーん、難しい問題ですよねえ。
まあ、私も70年代生まれですんでいわゆる『偏差値重視教育』の中、高い倍率の大学受験を経験した世代でもあります。
私の親は全く教育に無関心な人でしたが、同級生の親御さんは競うように息子を塾に通わせ、模試の結果などを自慢気に話していましたなあ。

しかし中学・高校時代のSTILLは勉強ほったらかしで恋愛に没頭。(笑)
友人達が『いかにして志望校の合格率を上げるか』血眼になっている中、『いかに○○ちゃんとねんごろな関係になれるか』という目標に向けて驀進しておりました。
当然の如く阪大・京大等の一流国公立大学は夢のまた夢・・・。
関関同立(京阪神地方の有力私立大学4校)も見果てぬ夢・・・。
それどころか産甲龍近(京阪神地方の中堅私立大学4校)も遠い夢・・・。
結局は某お気軽大学に入学を果たしたわけでございます。

しかし!
無名大学卒の私が言うのもおこがましいですが、敢えて申しますと『学歴なんてほとんど関係おまへん』(笑)

いやいや、確かに超一流大学卒は別ですぜ。官僚になるような。
例えば『東大卒』といやあ、その金看板だけで食っていけるってもんですよ。(笑)
でもねえ、それ以外の人にとっちゃあ『学歴』よりも『いかに仕事ができるか』が求められる訳ですよねえ社会では。
ほら、よくいるじゃないですか、『いい大学出てるのに使えない奴』って。
やっぱ勉強だけじゃなくて、いろんな経験を重ねていくことが大切じゃないですかねえ。

あっ、話がずいぶん逸れてしまいました。(汗)
教育談義が一段落してからはいよいよ陶芸体験でございます!

風炎オヤジさんの先導で再び隣の工房に移動。
エプロンを着用したSTILLと助手の前に大きな円筒形の塊が置かれます。
これこそが風炎窯全作品の基となる土なんですなあ。
いろんな場所の土をブレンドして作られた風炎窯オリジナルの土はこのような円筒形にされ、乾燥しないようビニールに包まれて大切に保存されているのであります。

                
              一見するとチャーシューのような・・・

そこから適量の土をひねり取った風炎オヤジさんは作業台の上で捏ねていくのですが、その捏ね方が実に美しい。
捏ねられた土が菊の模様のようになるのですよ。
これは『キク揉み』と呼ばれる土の固さを均一にして中の空気を抜くための大切な作業です。
なんでも見習中はこればかりやらされるそうで・・・いやあ、体力いりますぜ。

『じゃあ、何から作りますか?』
風炎オヤジさんの問いかけに待ってましたとばかり助手が答えます。
『私はマグカップを!』
・・・助手よ、マグカップは取っ手をつけるのが難しいのではないか?(笑)
そう考えた私は小鉢に挑みました。

『おっ、意外に硬いなあ・・・』
初めて陶芸の土に触れた私は思わずそう呟きました。
なるほど、これだけしっかりしていると揉むのにもかなりの力が必要でしょう。

『まずは底の部分を作って、その上に紐状に伸ばした土を巻きつけるんです。』
風炎オヤジさんは手際よく土を伸ばしますが・・・。
これは難しい!いきなり難しいんですよ。(笑)

写真がないのでわかり易い表現で申しますと『粘土で蛇を作る』のですよ。
土を台に置いて両手で転がして伸ばすだけなんです。
風炎オヤジさんが伸ばすと均一な太さなんですが、助手と私のは太さがバラバラ。
あれー、子供のころ粘土細工は得意だったんだけどなあ。(汗)

           
        作業に没頭する助手          つなぎ目が難しいのです

で、紐状にした土をどんどん上へと重ねてまいります。
つなぎ目を指で伸ばして・・・うーん、なかなか平らになりません!
『なーんかイビツな形になってしまったなあ・・・。』

ふと横を見ると助手がマグカップの取っ手を付けようとしている所。
で、この取っ手ってどうやって付けると思います?
えっ!中に針金を通して本体と繋げる?ノンノン!
実は接続部分に柔らかい土(水で柔らかくしてある)をチョンと塗って付けるだけなんです!
これでよく取れないもんだとあたしゃあ不思議でたまりませんでしたよ。

二人とも『いやあ、思ったより難しいもんですねえ・・・。』
なんて口では殊勝な事を言ってますがとにかく面白い!
『じゃあ、今度は大き目のものを!』
『私はスプーンを!』
などと次から次へと時間を忘れて作っておりました。

           
           スプーン                STILL作の小鉢?

二人合わせて10点ほど作ったところで、今度はロクロに挑戦!
もちろん初心者ではロクロの全工程はできませんので、風炎オヤジさんがある程度下地を作ってくださってから我々が形成します。

ロクロを前にしてまずは精神を統一。
手をたっぷり濡らしていざスタート!
まずは右手の中指に力を込めて指を土の中に押し込んでいきます。
ある程度まで押し込むと、今度は徐々に指を傾けて器を広げていくんですなあ。

           
       いつになく真剣な表情           縁を広げていきます

このニュアンスを言葉で表現するのは難しいんですけどね、指先って丸いでしょ?
だから平らに縁を広げていってるつもりでも溝ができちゃうんですなあ。
そんでもって器の一番縁の部分が太くなってしまう。(笑)
これはねえ、指先の微妙な感覚が要求されますわ。

なんとか形ができると、今度は器をロクロから切り取らにゃあなりません。
私はてっきり薄い金属板かなんかで切り取ると思っていたのですが、実は糸を使って切り取るのですよ。(えっ、そんなことは常識!?)
ロクロの回転速度を弱めて糸を器の底めがけ巻きつけます。
あとはタイミングよく糸を引っ張ると底が切れるんですなあ。
助手は『その工程だけは』上手かったらしく風炎オヤジさんに誉められておりました。
まっ、一方STILLは『なかなか器用で筋が良い』と全体的に誉められましたぜ。(エヘン!)

しかしねえ、これはハマリますぜ。
全神経を指先に集中させますから邪念が吹き飛ぶような気がするんですよ。
更に心地よい土の感触と匂い、かすかに聞こえる工房横を流れる大田川のせせらぎ!
うーん、まさに心豊かなひと時でございますよ。
私と助手は代わる代わるロクロに向かい続けておりました。

           
      STILL作(左)と風炎オヤジさん作(右)・・・その差は歴然ですなあ

『ふー、久々に集中したらさすがに疲れたべよ・・・。』
ロクロの前を離れて川に向かって背伸びなどしておりますと、風炎オヤジさん宅の方からなにやら賑やかな声が聞こえて参ります。
助手と一緒に見に行きますと、クラブ活動を終えて帰宅した風炎オヤジさんのお子様(風炎キッズ)とお友達がバーベキューの準備中!
たくさんのお肉や野菜、風炎キッズお手製のおにぎりなどがズラッと並んでいます。

『お二人ともどうぞ!食べていってください!』
風炎カーサンのお言葉に甘えてロクロを切り上げ(笑)いざバーベキュー!
風炎オヤジさん宅の裏庭にはレンガ製のバーベキューコンロが設置されているのです。
目の前を川が流れ、周囲は緑の美しい山々。
そんな最高のロケーションの中、裏庭でバーベキューですよ。
『いやー、こりゃ東京暮らしじゃ味わえんわなあ・・・』
まさに羨ましい限りであります。

そして豪華なバーベキュー大会がスタート。
STILLと風炎オヤジさんは肉をパクつきながら布施明&ホームページ談義。
新曲『DO MY BEST』についてや、『シクラメンのかほり』発売時の感想、『京都会館でのコンサート終了後に風炎オヤジさんが目撃した衝撃の事件』(笑)などなど・・・。
やはり布施さんのことについてアレコレ話せるのは嬉しいですねえ。
なんせ私の身近にいませんからねえ、面と向かって布施明について語れる人材は。

しみじみとそう感じている私に肉をほお張った助手が寄って来て一言。
『ねえ、こんなことになるんだったらサービスエリアでラーメンなんか食べなきゃよかったわね。』
・・・助手よ、その割にゃあ、たっぷりご馳走になってるじゃないか。(笑)

たっぷりバーベキューをご馳走になった後は再び工房に戻り、焼いて完成させる作品の選択。
私は小鉢と中鉢(?)、そしてロクロで作った器の3点、助手は贅沢にも薬味入れ・マグカップ・スプーン・ロクロで作った器の計4点を焼いていただき、後日送っていただくことになりました。

こうしてSTILL&助手の陶芸体験は全て終了。
風炎カーサンから沖縄のソーメンをお土産に頂き、風炎窯を後にすることとなりました。

            
       どうもご馳走様でした!        フクロウの花器を買いました

風炎オヤジさん・風炎カーサン・風炎キッズ&お友達のみなさんありがとうございました。
また遊びに行かせていただきます!


              STILLと助手の作品を一部紹介

           
           STILL作                    助手作

           
           助手作                    STILL作




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